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乳歯列期と矯正治療

3歳からの成長を利用した抜かない矯正をおすすめしています。

通常、乳歯は生後6ヶ月くらいから生え始め、3歳くらいまでに20本すべて生え揃います。

乳歯の時期は「どうせ生え替わる歯」という軽い認識で、ご両親の関心がそれほど高くないことが多いようです。しかし乳歯は、永久歯がきちんとした位置に生えてくるための道案内役としてとても重要な役割を担っていますので、油断は禁物です。
乳歯が虫歯になった場合、そのまま放置して重症の虫歯になると、永久歯自体が変形したり歯自体に異常をきたします。また、乳歯が通常より早めに抜けてしまったりした場合は、永久歯が正しい位置に生えてくることができず、その後の大人の歯ならびに悪い影響を起こします。

乳歯だからといって油断をせず、きちんと歯磨きをする習慣を身につけてあげましょう。
また、乳歯のときに反対咬合(受け口)、交差咬合(下顎側方偏位)や開咬(前歯が噛み合ない)といった不正咬合がある場合、すぐに矯正治療にて改善することをお勧めします。
これらは、特に注意が必要で、正常な顎の発育を妨げますので、永久歯が萌出する前に一度、矯正専門医に診察を受けましょう。

子供達は離乳食から普通食へ食事が変化し、食べる機能の獲得と同時に飲むことや話す機能も獲得していきます。この大切な時期に不正咬合があれば、矯正治療で改善し機能獲得の手助けをするべきと考えております。

この時期の矯正治療は、異常を未然に防ぐことが主な目的となります。理想的な顎の発育や正常な咬み合わせの確立、また発音機能を向上させることにもつながります。
この時期の矯正治療では、あまり負担をかけぬよう基本的に取り外し可能な装置(可撤式装置)を就寝時のみ使用します。先ずは治療効果に関わらず1年間程度での治療を行います。

治療後、改善がみられた場合には上下顎永久前歯の生え換わりまで経過観察を行います。改善がみられない場合には、装置の種類を変え矯正治療を継続延長いたします。

使用する装置例
ムーシールド 床装置

 

実は乳歯のすきっ歯が大切です!

幼稚園の年中組の頃って、小さな乳歯にすき間が開いてきていませんか?

かっこ悪いと思うかもしれませんが、実はこれ、永久歯が生える準備が進んでいる証なのです。
乳歯列は上下10本ずつの合計20本でできています。ところが、永久歯は上下14本ずつの合計24本。上下4本ずつも増えたら、口の中に並ぶスペースが足りませんね。

乳歯列は2歳半~3歳くらいで生えそろいますが、はじめは歯の間にほとんどすき間はありません。
しかし、永久歯が生えはじめる6歳ごろまでの約3年間に、歯が植わっている顎の骨が大きく成長して、土台のスペースが広がるのです。

このころにできる歯と歯のあいだのすき間を「発育空隙(はついくくうげき)」といいます。発育空隙は、将来永久歯が並ぶために必要なスペースなのです。

その後、永久歯に生え替わっているあいだも顎の骨は成長をし続け、20歳くらいでほとんどの人の顎の成長は止まります。歯にすき間ができないまま永久歯に生え変わると、生える場所が足りなくて急に歯並びがガタガタになることがあります。小さい頃は歯並びが良かったのに、大人になったらガタガタになってしまった…なんて経験がある方もいるでしょう。もしも気になったら、当矯正歯科にご相談ください。

乳歯から永久歯に生え替わる時期

乳歯から永久歯に生え替わるとき、最初に生えてくるのが上下の奥歯・第一大臼歯です。

この歯は一般的に6歳前後に生えてくるので「6歳臼歯」とも呼ばれています。この最初に生えてくる永久歯は、噛み砕く要ともいえる重要な役割を担っており、この6歳臼歯の生え方が永久歯の歯列全体を左右するとも言われています。

この歯が生えてくるときに、顎がしっかり成長していないと奥行きが足りず、歯がまっすぐに生えてくることができません。
この時期の矯正治療は、上下の顎の正しい位置関係の確保、および永久歯が健全に生えるために必要な隙間の確保など、放置しておくと重症になりかねないトラブルを予防して改善することを主な目的としています。

基本的な矯正治療の流れ

乳歯矯正のみで治療完了する場合‥

子供に負担のかからない、取り外しの可能な装置 (インファントトレーナー、ムーシールドなど) を就寝時のみに使用することによって完了し、小児期以降の矯正治療が必要なくなるケースがあります

乳歯矯正→小児矯正で治療完了(成人矯正をスキップ)する場合‥

お子さんに負担の少ない、簡単な装置で治療でき、治療後の後戻りがしにくくなります。また、きちんと噛める事で、脳に好影響を与えます。綺麗な歯並びに伴って、顔の輪郭の形成が綺麗になります。

乳歯矯正→成人矯正で治療完了(小児矯正をスキップ)する場合‥

この場合、成人矯正のみを行った場合に比べてブラケットとワイヤーを使用する治療期間や内容を大幅に短縮できます。
どちらにしても、乳歯矯正や小児矯正の治療を行うことで、成人矯正の治療内容が短く、患者さまとしても楽になります。

欠損歯がある場合には?

全体のバランス、歯の移動方向などを考えながら診断します。

生まれつき永久歯の数が少ない先天欠損のお子様が時々います。先天欠損歯の原因ははっきりとは分かっていませんが、歯の退化、遺伝、全身疾患(Down症、鎖骨頭蓋異骨症、骨形成不全症、外胚葉異形成症など)、外傷、栄養不足、薬物の副作用などが原因として考えられています。

先天欠損の発生頻度は約7~8%で、12~14人に1人の頻度で見られます。男性よりも女性に多く、永久歯でも乳歯でも見られます。永久歯欠損の発生頻度が高い部位としては、下顎の側切歯(前歯)、次いで下顎の第2小臼歯(中間歯)と言われています。

下顎側切歯が欠損している場合、多くは乳切歯が脱落してしまうことが多く、乳切歯を代用することができません。そこで、矯正治療により欠損部位に対し隙間を開けるか閉じるのかを、口元やお顔全体のバランス、歯の移動方向などを考えながら診断しなければなりません。
下顎第2小臼歯が欠損している場合、第2乳臼歯は残存することが多いです。そこで、第2乳臼歯の両脇を削り、本来生え変わる永久歯の大きさに近づけることで歯のバランスを整え、矯正治療を行います。

低年齢幼児はプレートを入れるのを嫌がりませんか?

乳歯期での矯正は、主にインファントトレーナームーシールドといったマウスピースタイプの優しい治療を行います。これらは就寝時に使い、容易に取り外しもできます。
3歳の子も一緒にプレートを楽しく入れる練習をします。幼児の年齢に応じたモチベーションを行います。強制すると嫌がってしまい、逆効果になりますので、お子様の様子に合わせて治療を行います。

意外と思われるかもしれませんが、年齢が低い方がマウスピースに慣れやすいのです。どの子もつらいと思う子はいません。将来の夢に向かって得意になってマウスピースを入れてくれます。慣れてきたら、だんだん一日の中で定められた時間マウスピースを入れるようにします。

歯科医サイドが低年齢幼児に対する対応の準備が不十分であったり、乳歯列期の診断に不慣れである場合、”しばらく様子をみましょう”あるいは”初期治療を行うには少し早い”などのような意見を歯科医から言われてしまうこともあります。
お母様、お父様は、これにこだわらないで、まだ小さなお子様の将来を本当に考えるならば、反対咬合は早い時期に治すべきです。
そのあとも継続管理処置を続ければ、小学生のうちもずっと良い歯並びでいることができます。
当歯科では、始めてのお子様でも楽しい気分で、まず簡単な診断を受ける幼児対応の技術があります

早期治療を始めるメリット

子供の矯正治療のメリットは、成長をコントロールできるということです。

早期治療によって、上下のあごのバランスを整え、 歯並びを広げることで、大切な永久歯を抜かないで歯並びを整えられる場合もあります。
不正咬合の原因には遺伝による先天的なものと、習慣による後天的なものがあります。指しゃぶりや舌癖、噛み癖などの悪習癖は、顎の発達やかみ合わせを悪くします。お子さまのお口に関心を持ち、日常生活から不正咬合を予防することも大切です。

子供の矯正治療は、お一人おひとりの歯並びやかみ合わせ、習癖などによっても治療に適した時期が異なります。 「おかしいな」と思ったら、できるだけ早めにご相談にお越しください。

乳歯を早めに抜いて永久歯をきれいに並べる

前歯が生え変わる段階に永久歯が生えるスペースが足りないと、歯並びはどんどん悪くなっていきます。タイミング良く早めに乳歯を抜くと、永久歯の出てくる方向が誘導されて、歯はきちんと並んできます。

できるだけ永久歯を抜かないために

当矯正歯科では、子供の時期に早期治療をおこなうことで、できるだけ永久歯を抜かない治療を提案したいと考えています。

乳歯列矯正(小児矯正)とは

永久歯が生えそろう前に歯並びを継続的に管理し、最初から良い歯並びをつくるというものです。
プレートと呼ばれる器具を決められた時間だけ口の中に入れるという簡単な治療により、理想的な咬み合わせが実現します。

乳歯列矯正(小児矯正)の対象と開始年齢

乳歯列矯正は、低年齢であればどのお子様に対しても適応できます。
(ただし、奇形など大きな異常や、先天的に特異な疾患を有するお子様は対象となりません。)
開始年齢は、低年齢であればある程有利とされています。
通常3歳から始めるのが理想とされていますが、早ければ2歳から、遅くても4、5歳から始めます。
こんなに早い時期から始めるのには理由があります。
骨の柔らかい幼児期から乳歯列矯正を行うことによって、目から下のほとんどの部分を形成している骨の形が整います。
そのため、乳歯列矯正を行ったお子様たちは、美しく表情豊かに成長しています。