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出っ張ったホホ骨の改善 - ホホ骨セットバック手術

ホホ骨の形成について

キレイな歯並びと正しいかみ合わせを整え、より美しく。

張り出したホホ骨を簡単に形成します。頬の出っ張りが気になる方は、お口の中からの手術と耳前部からのアプローチ手術でキレイなラインになります。手術時間は約3~4時間です。

さらに貧弱なこめかみによってつくられた老け顔は、こめかみやホホをふっくらとさせることで若々しくなります。同時に鼻の高さや形を整えることも可能です。

頬骨の改善を行う場合は2つの要素を考える必要があります。

  • 正面観では頬骨骨体部の改善
  • 斜め観では頬骨弓部の改善

手術を検討する場合は、バランスを考慮することが重要です。

  • 頬骨部の突出は日本人(東洋人)に多くみられる顔面の骨格的特徴で、男性的で、
    ごつごつした印象です。
  • 頬骨の突出は、頬に影をつくり凹凸感が強く出ます。
  • 頬骨弓部の突出は、もみ上げの辺りの側方への突出に影響し顔の横幅に影響します。
  • 頬骨の突出は加齢により、こめかみや頬の脂肪が減ってくることで、
    頬骨だけが突出して目立つようになります。

頬骨の縮小手術は術者の美的センスの問われる手術です。
頬骨削りは周囲組織(コメカミ、エラ)とのバランスを取りながら行う必要があります。

小顔形成手術の代表が、このホホ骨セットバック手術とエラセットバック手術です。


頬骨形成の光学模型
「非手術側との比較写真(左頬:手術前、右頬:手術後)」

光学模型による筋突起(赤い部分)と頬骨弓(黒い線)の位置確認をしているところです。

頬骨を小さくするために頬骨弓を内側に入れて、筋突起にあたってしまうと、筋突起についている側頭筋の邪魔をしてしまいお口があかなくなってしまいます。

【左の模型写真】
頬骨内方転移手術のための骨切り線の設定をしています。(青線)
眼窩下神経(赤い丸)筋突起(赤い部分)下顎神経(溝)

【右の模型写真】
側頭骨の頬骨突起を切離したところ(黒い線が内側にずれています)

【上部掲載-左の模型写真】
頬骨側頭突起を部分的に切離したところ(段差ができて内側に入っています)。
眼窩下神経(赤い丸)筋突起(赤い部分)

【上部掲載-右の模型写真】
離断後の左右を比較しています(患者さんにとって左側(向かって右側)が骨切り、内方骨折後です)

【下部掲載-左の術中写真】
口の中を切開して剥離し、頬骨を露出している術中写真です。
模型写真の骨の一部分が見えいています。

【下部掲載-右の術中写真】
模型写真で骨切りしている部分の術中写真です。
骨切り線が斜め後上方に向かい、頬骨弓を分離します。

離断後の筋突起(赤い部分)と頬骨弓(黒い線)の位置関係を確認しています。

【上部掲載-左の模型写真】
頭を上から見て、頬骨の間を観察している写真です。

【上部掲載-右の模型写真】
頭を下から見ているところです。

【下部掲載の術中写真】
矢印の部位を切断しています。

【上部掲載の模型写真】
内方転移後の左右の比較をしています。少し下からあおってみています。

【下部掲載の術中写真】
術中におこなっている骨の分割によって模型写真左(向かって右)のように、内側に入っている写真です。

ホホ骨セットバック手術の方針

頬骨は解剖学的に頬骨体部と頬骨弓部に分類されます。頬骨骨体部は頬骨の前方、斜め方向への突出を決定します。一方、頬骨弓部は横方向への突出を決定します。

頬骨を小さくするホホ骨セットバック手術は、下記に分類されます。

  • 頬骨体部(前面)の突出を減少する手術
  • 頬骨弓部(側面)の突出を減少する手術

頬骨は体部と弓部が連続しているため、通常はこの両者を同時に行ないます。

1) 頬骨体部形成手術の実際

頬骨の前方、斜め方向への突出を改善します。 手術は口の中から行います。口腔前庭切開より、上顎骨、頬骨の骨膜下にて眼窩下縁、頬骨弓まで剥離します。咬筋の頬骨への付着部を一部切離し、頬骨体部の全容を露出します。

その後電動ラウンドバー、オステオトーム(ノミ)を用いて突出している部位を削骨しますが、あくまで頬骨体部を平坦化するわけではなく、曲面形態を維持しながら小さくすることが重要です。この部位は骨が厚いため、5~6mmほど削ることが可能です。

手術は約1時間で終了します。

2) 頬骨弓部形成手術の実際

耳の上部の目立たない部位を約2~3cm切開します。口の中の切開を追加することもあります。頬骨弓自体の厚みは平均的には3~5mm程度です。骨の厚い場合には、オステオトーム(ノミ)を用いて骨を削ります。この削骨で2mm程度は細くなります。 侵襲が少なく、短時間で終わるため腫れも少ない優れた方法です。

はっきりとした結果を望まれる患者様の場合は頬骨骨切り手術を併用しています。

ホホ骨セットバック手術は頬骨骨体部と頬骨弓部の2カ所で骨切りします。経上顎洞的頬骨弓移動術として転位(位置をずらす)させることになります。頬骨弓には咬筋が付着しているため、骨片は内側やや下方に入り込むことになりますが、深部に存在する側頭筋により、過剰転位(落ち込みすぎ)が防止できます。

弓部骨切り後は両端の段差を解消するため、最後にオステオトームで削骨し滑らかなシルエットに整えます。頬骨弓の削骨・内方転位骨切り術により、顔幅の広い方では、顔面横径(顔の横巾)は最大で左右で約2cm近くまで細くすることが可能となります。

手術は約2時間で終了します。

3) 頬骨体部+弓部縮小術(en-block zygomatic osteotomy)

頬骨は、形態的には体部と弓部が連続しているため、両者を同時に一塊で後退、幅寄せを行う手術法です。
その際には口の中、耳の上方の2箇所の切開からアプローチします。手術はこの2方向から削骨、骨切りを行います。

はじめに耳の切開から弓部の骨切りを行います。次に口の中から、頬骨体部(一部上顎骨)の骨切りを行います。この骨切りの際に、頬骨全体が内側に入り顔面の突出、横幅は減少しますが、同時に頭側に移動させて頬のたるみを防止することが重要です。

この2箇所の骨切りで頬骨はほぼ全てが可動化します。体部での骨切りはその張り出し程度に応じて、4~6mm程度中抜きを行って内側に転移させて、ワイヤー(糸)で固定を行います。この部位(上顎)で骨切りをした場合には確実な効果を得るために固定が重要です。

骨を固定した後は、眼窩下縁を中心に周囲の骨との段差をなくすためにラウンドバーで丁寧にトリミングをおこない、スムースな曲線美を創ります。耳前部の固定はプレートやワイヤーを使用しますが、固定を必要とするかどうかは、頬骨弓の形状により決定しています。

頬骨骨体部で内側に転移させた際に弓部が外はねする場合や、しっかりと頬骨弓を内側に転移させ固定させたい場合には、固定をおこないます。手術は約3時間で終了します。

側頭・顎角との相対的関係が重要

以上がホホ骨セットバック手術の詳細ですが、頬骨はそのすぐ上方のこめかみ(側頭)、下方のエラ(下顎角)との相対的関係が重要です。

頬骨の縮小手術はその効果を最大限に生かすために、バランスを考えた手術計画が必要です。小顔希望で大きな変化を望まれる場合には、下ぶくれを避けるためエラセットバック手術を同時に行うことがあります。また口の中の切開から、バッカルファットを同時に切除することも可能です。

ホホ骨セットバック手術の概要

施術時間 約180分
治療期間 日帰り可能な手術です。
麻酔 全身麻酔
腫れ具合 ★★★★☆
ダウンタイム

<ボディ削骨>
約2週間(腫れのピークは3~5日間)
抜糸:10~14日目。
吸収糸を使用しておりますが、基本的に抜糸をおこなっております。

<経上顎洞縮小法によるア―チ・リダクション法>
約2週間(腫れのピークは3~5日間)
抜糸/耳前部抜糸:7日目

<口腔内アプローチのみ>
抜糸:10~14日目。
吸収糸を使用しておりますが、基本的に抜糸をおこなっております。

料金(税抜)
頬骨体部形成手術 1,600,000円
頬骨弓部形成手術 1,600,000円
頬骨体部+弓部縮小術 2,700,000円

ホホ骨セットバック手術のPOINT

顔を大きく見せてしまっている頬骨弓(アーチ)は、骨が元々薄いので削っただけではほとんど変わりません。

当院では経上顎洞縮小法によるアーチ・リダクション法で頬骨弓を内側に寄せて、左右で1.5~2センチ横幅を小さくします。 頬骨体部(ボディ)は、削骨で約5ミリ低くすることができます。ただ平坦にするのではなく、スムースな曲面を形成します。経上顎洞縮小法によるア―チ・リダクション法と削骨を同時に行なうことで、”頬骨”自体の存在を感じさせない形になります。

頬骨だけを見るのではなくエラ(下顎角)など輪郭全体のバランスをみてトータルデザインを心掛けています。

ホホ骨セットバック手術の手術後ケア
退院時の消毒、術後、1週間後、1ヵ月後の検診など、症状に応じて随時対応します。

その他セットバック手術メニュー