【第3回】胃腸とお口の関係
こんにちは。宮内です😊
「夏の不調とお口の健康」シリーズ、最終回は「胃腸とお口の関係」についてです。
夏になると冷たい飲み物やアイスを摂る機会が増え、胃腸が弱りやすくなります。この「胃腸の疲れ」が、実はお口の健康にも影響することをご存じでしょうか。
胃腸の働きが落ちると栄養の吸収がうまくいかず、栄養が行き届かないと歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。また、栄養の吸収不足により免疫力が低下すると口内炎や歯周病が悪化することも。さらに胃腸の不調は口臭の原因にもつながります。
鍼灸では胃腸の働きを整えるツボを使い、消化や吸収をサポートします。体の内側から元気になることで、歯ぐきや口内環境の改善にも役立ちます。
おすすめのツボ…「中脘」、「足三里」、「天枢」
セルフケアとしては、
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冷たい飲み物をとりすぎず常温の水や麦茶を選ぶ
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消化にやさしい食事(おかゆ、蒸し野菜など)を意識する
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お腹を冷やさないよう腹巻きや薄手の上着を活用する
といった工夫が有効です。
夏の冷たい飲み物や食べ物が胃腸に負担をかけ、その影響が歯ぐきの炎症や口臭として現れることがあります。
お口の不調が続くときは、胃腸の健康にも目を向けてみてくださいね。
今日のツボ紹介
中脘(ちゅうかん)
みぞおちとおへその真ん中にあるツボで、胃腸の機能を高め、消化不良や胃もたれを改善する効果があります。
足三里(あしさんり)
膝のお皿の外側のくぼみから指4本分下にあるツボで、胃腸の働きを活発にし、消化促進や食欲不振、便秘に効果があります。
天枢(てんすう)
おへその左右、指3本分外側にあるツボで、便秘や下痢、腹痛、消化不良に効果があります。
ツボ押しのポイント💡
ツボを押す際は、指の腹で軽く圧迫するように、気持ちが良いと感じる程度の力加減で行います。ツボ押しは、1ヶ所につき5秒から10秒程度、数回繰り返すと効果的です。
食後すぐのツボ押しは避け、食前や食間に行うのがおすすめです。
シリーズを終えて
3回にわたって「夏の不調とお口の健康」をテーマにお届けしました。
夏のトラブルはお口だけでなく体全体からのサインでもあります。
「最近噛みしめが気になる」「歯ぐきが腫れやすい」など、ちょっとした不調でもお気軽にご相談くださいね。