【第1回】夏の睡眠不足と歯ぎしりの関係
こんにちは。宮内です☺️
この夏のブログでは、「夏の不調とお口の健康」シリーズ と題して、季節に多いトラブルとその対策をご紹介していきます。
第1回は「夏の睡眠不足と歯ぎしり」について。
夏は「寝苦しくてなかなか眠れない」「朝起きると顎が疲れている」という患者さんが増えます。実は、夏の睡眠不足は歯ぎしりや噛みしめと深く関係しています。
暑さや湿度の影響で眠りが浅くなると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、日中に溜まったストレスを睡眠中に歯ぎしりとして発散してしまうことがあるのです。強い歯ぎしりは歯のすり減りや亀裂、顎関節の不調、さらには頭痛や肩こりの原因にもなります。
鍼灸では、自律神経のバランスを整え、リラックスした状態へ導くツボを使うことで睡眠の質を高めるサポートをします。眠りが深くなると歯ぎしりの軽減にもつながります。
おすすめのツボ…「百会」「失眠」「神門」
ご自宅でできる工夫としては、
・寝る1時間前にはスマホやPCをオフにする
・冷たい飲み物を寝る直前にとらない
・布団に入ったら腹式呼吸でリラックスする
・就寝中のエアコン設定温度の見直し
歯ぎしりが気になる方は、マウスピースの作成やボツリヌス注射といった対処もできます。辛い方は、体の内側からのケアと合わせて取り入れることをおすすめします。
寝苦しい夏は睡眠不足になりがち。そこから歯ぎしり・噛みしめにつながることもあります。
気になる方は、歯科でのチェックとあわせて、生活習慣や体のケアも見直してみてくださいね。
次回は「冷房と顎のこり」についてお伝えします。
今日のツボ紹介
百会 (ひゃくえ)
頭のてっぺんに位置し、左右の耳の先端を結んだ線と、眉間から頭頂部へ伸びる線が交わる点です。自律神経を整え、ストレスを緩和する効果があるため、不眠やイライラで眠れない時に効果的です。
失眠 (しつみん)
足のかかとの中央、少しへこんだ部分にあります。神経を落ち着かせ、眠気を誘う効果があるため、目が冴えて寝付けない時に有効です。
神門 (しんもん)
手首のシワの小指側、腱と骨の間にあるくぼみです。リラックス効果があり、精神的な興奮を鎮めて入眠を促します。
ツボ押しのポイント💡
指の腹で、気持ちが良いと感じる程度の力で、ゆっくりと5秒ほど押します。1つのツボを数回繰り返します。睡眠の30分~1時間前に、リラックスした状態で押すと効果的です。