こんにちは。宮内です😃
朝夕はだいぶ過ごしやすくなりましたね。
ですが、まだ暑さの残るこの時期、体は夏の疲れを溜め込みやすく、思わぬ不調として現れることがあります。
この季節は、歯ぐきの腫れや口内炎、噛みしめによる顎のこわばりを訴える患者さんが増える時期なのです。実はこれらの症状、口の中だけの問題ではなく、全身の疲れや自律神経の乱れと深く関係しています。今回は、鍼灸師の視点から「残暑〜秋口にかけて気をつけたい口と体のセルフケア習慣」をご紹介しますね。
残暑の不調が口に出る理由
夏の間に冷たい飲み物やエアコンで体を冷やしすぎると、胃腸の働きが弱りやすくなります。その結果、免疫力が落ちて口内炎や歯ぐきの腫れが出やすくなるのです。また、残暑は気温の高低差が大きく、自律神経も乱れやすい季節。夜の歯ぎしりや日中の噛みしめが増え、歯や顎に負担がかかる方も少なくありません。
口や歯ぐきは「胃腸の状態を映す鏡」とも言われます。夏に酷使した消化器系をいたわることが、歯や口の健康を守る第一歩となります。
歯と体を守るセルフケア習慣
1. 常温の水で「潤い補給」
冷たい飲み物を避け、常温の水やお茶でこまめに水分補給をしましょう。特に秋口は空気が乾燥してくるため、口腔内の乾き(ドライマウス)を防ぐことが大切です。唾液は虫歯・歯周病予防の要。こまめな水分補給が口の健康に直結します。
2. 胃腸に優しい食事
冷たい麺類やアイスは控えめにし、温かい汁物や消化の良い炊き込みご飯、旬の野菜(かぼちゃ、里芋、きのこ類)を取り入れましょう。東洋医学では「黄色い食材(かぼちゃやさつまいも)」は胃を元気にするとされています。
3. ツボ押しで自律神経を整える
-
合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の間。噛みしめや顎のこわばりを和らげる効果。
-
足三里(あしさんり):膝の外側下にあるツボ。胃腸の働きを整え、全身の疲労回復にも。
1日数分、深呼吸しながら押すとリラックス効果も得られますよ。
4. 歯と顎のリセット習慣
就寝前に「舌を軽く動かす体操」や「あいうべ体操」を取り入れることで、口周りの筋肉を緩め、睡眠中の食いしばり予防につながります。また、日中は「上下の歯を離してリラックスする」意識も大切です。
秋に向けて整えることが大切
夏の疲れを放置したまま秋を迎えると、免疫力低下や歯周病の悪化、風邪などの不調につながるリスクが高まります。歯科医院での定期的なクリーニングに加え、日々のセルフケアと体調管理がとても重要です。
残暑の今こそ、体を温め、潤いを補い、自律神経を整える習慣を意識してみましょう。口と体の両方をケアすることで、秋を健やかに迎える準備ができますよ😉
日付: 2025年9月17日 Advisor Miyauchi Blog and tagged 今泉、歯医者、歯ぎしり、食いしばり、東洋医学、鍼灸、プライベートクリニック