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ニューヨークスタイル
マウスピース矯正の分析方法

当院のニューヨークスタイルマウスピース美容矯正の分析方法

矯正治療には様々な種類のものがあります。それぞれに名前がついていますが、それらは商品名であり、単に装置を使用すれば治るというわけではありません。

大切なのは診断・治療計画です

最先端の治療のためには様々な理論を応用しています。その応用の1つの理論として、マルチブラケット法などのワイヤー矯正の技術をマウスピース治療に一部応用する等といったこともあります。

当院では、「しっかり噛めて美しい」を理念に見た目の改善としてのフェイスラインや顔のバランスなどの造形的な美しさと完璧なかみ合わせによる健康的な美しさを考えた治療方法を考え、できるだけ身体的にも経済的にも患者様の負担が少なくなるような治療計画をご提案しています。治療後の結果は当然ですが、治療期間中の審美観にもこだわっている「ニューヨークスタイルマウスピース美容矯正」を提案させていただきます。

こだわりの分析方法

顔のプロポーション

顔のプロポーションを分析する最初のステップとして,正面観で目/鼻/口の幅の相対的比率と左右の対称性を検査します。正常人では顔はわずかに非対称です。このことは右側,または左側のみを合成して作った顔面写真を真の写真と比較してみると、よくわかります。

顔の検査を行う場合のもう1つ重要な点として、上下各歯列の真ん中と対応するあごの骨の真ん中との関係があります。すなわち下顎前歯の真ん中と下あごの真ん中,また上顎前歯部の真ん中と上顎骨の真ん中との関係を診査します。

正面(正貌)

(1)左右対称性

あご先先端のの偏位、左右のあご、上下口唇の形態、頬のふくらみ、などを診査します。

(引用:プロフィトの現代歯科矯正学)

(2)顔面型

下顎の形態や頭蓋骨の形態など、顔の輪郭や上下顔面高さのバランスを診査します。

(引用:プロフィトの現代歯科矯正学)

(3)機能的評価

口周囲の筋肉、オトガイの筋肉、頬筋肉の緊張の有無など、表情筋の緊張状態を診査します。また、笑った時に見える歯や前歯の露出する割合から、前歯部の移動方向などを計画します。

斜立(斜め45°)

正面と側面で観察される特徴を総合的に把握することができます。

横顔(側貌)

(1)側貌型

額に対する上下顎骨の前後位置関係や顔面の突出または陥凹、下顎の形態を診査します。診断には側面頭部エックス線規格写真(セファログラム)分析結果と合わせ、総合的に診断します。
側貌型は以下の3型に分類されます。
①コンベックスタイプconvextype(凸顔型)
②ストレートタイプstraighttype(直顔型)
③コンケイブタイプconcavetype(凹顔型)

(引用:新しい歯科矯正学)

横顔の評価には以下の方法を用います。

エステティックライン(Estheticline:E-line)

鼻尖とオトガイ部最突出点を結ぶ線に対する上下の唇の最突出点の距離で、上下口唇の突出や後退を診査します。日本人正常咳合者の平均値は上唇で-1.4~1.0mm、下唇で-0.4~-0.6mmとされています。

(引用:新しい歯科矯正学)

スタイナーライン(Steinerline:S-line)

鼻尖から鼻下点までの中点とオトガイ部を結ぶ線に対して、白人では上下口唇の最突出点が接する時、最も調和のとれた側貌とされています。

(引用:新しい歯科矯正学)

Z-angle

下唇の最突出点とオトガイ部最突出点を結ぶ線とフランクフルト平面のなす角度で診査します。日本人正常咬合者の平均値は69.1。±1.62とされています。

(引用:新しい歯科矯正学)

ナゾラビアルアングル(Nasolabialangle)

鼻下線と上唇線のなす角度を表します。白人においては110。が理想値とされ、日本人正常岐合者の平均値は94。~110.とされています。

(引用:新しい歯科矯正学)

口腔内写真

歯と口腔構造を診査するための資料として口腔内写真を撮影します。硬組織と軟組織の治療前の状態を記録しておくため、咬合した状態での右側面観,正面観,左側面観と上顎および下顎の咬合面観の5方向から撮影します。
口腔内診査を行ったそれぞれの歯や歯列、咬合状態、口腔内軟組織を評価し、写真により歯の着色や変色、修復物の金属色、歯肉の炎症による発赤、メラニンの沈着なども観察することができます。

模型分析

歯科矯正用口腔模型により、歯列の大きさや歯槽骨の大きさを計測し、様々な方向から咬合状態を検討して診断を行います。また、経年的な模型を比較して治療経過を記録します。
口腔模型は歯並びをそのまま再現することができ、内側や真横などから診査できる利点があります。また、石膏の色のみに置き換えられて、唾液が存在しないため形態を正確に把握することができ、経年的な口腔模型を比較検討することも容易となります。

(引用:新しい歯科矯正学)

歯冠幅径分析

正しい咬合に導くためには歯の大ささのバランスがとれていなければなりません。もし上顎の歯が大きく,下顎の歯が小さければ理想的な咬合を獲得することはできません。
ほとんどの場合、歯の大きさのバランスはとれていますが、 約5%において個々の歯の大きさのバランスがある程度くずれていると報告されています。これは、歯の大きさの不調和toothsize discrepancyと呼ばれます。歯の大きさの不調和の原因としては,上顎側切歯の大きさの異常が最も一般的ですが、小臼歯やその他の歯の大きさの異常が原因となることもあります。まれに上顎が全歯にわたって歯冠幅径が大きく、下顎の歯と正しく咬合しないこともあります。

(引用:プロフィトの現代歯科矯正学)

セットアップモデル

永久歯の先天欠如、早期喪失、萌出位置異常、歯冠形態異常などによって変則的な抜歯や歯列弓の拡大が必要な場合等、咬合を再構築することを目的として製作します。また、治療方針に基づいて治療が行われた際の具体的な咬合状態と実際の移動方向などをシミュレーションするために製作します。

セファロ分析

セファロとは、一定の規格に基づき撮影された顎顔面頭蓋部のエックス線写真であり、1931年(Broadbent)に発表され、顔面頭蓋の成長発育の研究に初めて用いられ、1948年より症例分析への応用が始まりました。現在、顔面頭蓋の成長発育の研究、顔面頭蓋の形成異常の把握、不正咬合の診断、歯科矯正治療の経過、結果および予後の評価などに広く利用されています。症例分析の評価には、小児から成人に至る各ステージでの標準値に計測値を照らし合わせ、各計測部位の大きさや位置、そして、相対的関係について評価します。また、重ね合わせ法によって顔面頭蓋の成長発育の変化、あるいは歯科矯正治療による変化を評価することができます。

(引用:新しい歯科矯正学)

基準平面

どのようなセファロ写真分析法でも、基準領域あるいは基準線を決めておく必要があります。
1882年にはドイツのフランクフルトで解剖学と形質人類学の国際学会が聞かれ、頭蓋の方向づけを行う場合の水平的な基準線の選定が重要な議題となりました。 会議において外耳道の上縁(ポリオン)porionと眼窩下縁(オービテール)orbita1eとを結ぶ直線が頭蓋の自然頭位を最もよく表現する平面、すなわちフランクフルト水平面Frankfortplaneとして採用されました。 このフランクフルト水平面はセファロ写真計測法が導入された当初から患者の頭位を決定する方法として採用され,現在でも分析に際して広く用いられています。
また、基準平面は分析方法により数多く設定することができ、診断時に活用することができます。

(引用:新しい歯科矯正学)