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Dr.近藤 崇伸

患者様に対する「思い」

「医師は自らの天職をよく承知していなければならぬ。ひとたびこの職務を選んだ以上、もはや医師は自分自身のものではなく、病める人のものである。もしそれを好まぬなら、他の職業を選ぶがよい。」

この言葉は、近代医学教育を日本で初めて実施したオランダ人のポンペ先生の言葉です。ポンペ先生は長崎大学医学部開設に大きく貢献されました。私が長崎大学に入学した当初、まず最初に講義で教えていただいた言葉です。今でもこの言葉は私の医療人としての基本となっています。

自己紹介

生い立ち

私は、愛知県名古屋市の出身です。中学・高校と地元の公立高校に進学し、共に卓球部に所属、部活一筋の学生生活を過ごしました。高校3年生の時には、小さいころから生き物が好きだったこともあり、農学部か獣医学部への進学を志望しました。しかし、成績が芳しくなく浪人することに・・。浪人中は、計らずも時間がたっぷりあるため将来についてじっくり考えることができました。両親とも相談をし、父親と同じ歯科医師を目指すことに。

そして長崎大学歯学部へ進学しました。

大学でも卓球部に所属し、私が部長を務めた年には全国の歯学部学生が出場する大会で総合優勝を果たすことができました。また、長崎は坂が多い街として有名です。そのため、バイクの数がとても多く、私も通学に原付を使用していました。
そこで、バイクの面白さに目覚めてしまい・・大学4年生の頃には大型バイクを乗り回すまでになっていました。大型バイクで九州一周したり、名古屋まで帰省したりとツーリングに明け暮れました。今は乗っていませんが、この旅はとても良い思い出です。

大学卒業後は、名古屋大学医学部歯科口腔外科講座へ入局しました。歯科治療は外科的処置の多い分野です。卒後はまず外科処置・全身管理を学びたいと思い、口腔外科を選択しました。ここでは、2年間の間に外来・病棟・麻酔科・開業医への配属があり、早朝から深夜までの勤務も数多くありましたが、とても貴重な経験をさせてもらいました。

その後は医局の先輩からの紹介で名古屋市内のクリニックで勤務させていただきました。

このクリニックは、歯科医師の人数もとても多く、高度な自費治療・インプラント・矯正を数多く勉強することができました。院長は日常の診療に加え、数多くの講習会の講師をこなし、自らスタディーグループも立ち上げておられる先生でした。歯科治療についてはもちろんですが、人間的にも多くのことを教えていただきました。

日常、診療する中で痛感したのは矯正治療の必要性です。一般の歯科治療の中に矯正治療を取り入れることができれば、より良い治療・より包括的な治療を行うことが可能です。

しかし、矯正治療の技術というのは特殊技術に近い面があります。少し勉強したからといってすぐできるようにはなりません。そこで、再び母校である長崎大学の矯正歯科講座の門を叩くこととしました。教授からは快く入局を認めていただき、矯正治療を専門的に勉強することになりました。

私は、患者様のお口の中全体を考える総合的な治療を目指しています。できるだけ長くご自身の歯で食事をし、口元の美しさを保つお手伝いができればと思っています。

矯正歯科医になるきっかけ

一般的な虫歯の治療というのは、虫歯の部分を除去し人工的な材料でその部分を修復するという治療です。
これは、一見すると治療して治った歯でも、歯が再生するわけではないので元の状態よりは良くなるわけではありません
矯正治療というのは、元の状態よりより良い状態を作ることのできる治療です。
矯正治療を終わられた患者様は皆、治療前より笑顔になって帰られます。
こんなところに魅力を感じ、矯正歯科医への道を選択しました。

治療へのこだわり

不正咬合

不正咬合の原因は、「骨格性」「歯性」「機能性」に分けられます。しかし、原因は一つではなく、複合していることがほとんどです。それぞれ、原因を分析し治療していくことが大切です。

骨格性

上顎が大きい・下顎が大きい等、顔面骨格自体に問題があるケースです。
骨格性の不正咬合は歯を動かすだけでは治療できません。根本的に治したい場合は外科手術を併用した矯正治療を行う必要があります。しかし、「骨格までは変えたくない」「手術は避けたい」と思われる場合は、歯の移動だけでできるだけ理想の状態に近づけていきます。

歯性

歯の生え方や歯の大きさに問題があるケースです。
歯の並ぶスペースが不足していたり、歯が大きい場合はデコボコの歯並びになります。また、歯の本数が足りなかったり、歯が小さい場合はすきっ歯になります。

機能性

日常生活における、話す・食べる・飲み込むといった動作で口唇や舌の動きに問題があるケースです。
唇を噛む癖や舌を前に出す癖、指しゃぶりの癖等がある場合、歯並びが悪くなることがあります。

矯正治療の目的は、「歯の寿命を伸ばすこと」「美しい口元を作ること」だと考えています。
上記の原因に応じた治療方法を選択することが重要です。

わからないこと・気になることは何度でも聞いていただきたいと思います。患者様自身が納得し、了承してから治療することが大切だと考えています。

矯正治療

見えない矯正治療

治療には、透明のマウスピースを利用した新しい矯正装置を使用します。私自身、現在この装置を自ら作製し矯正治療中です。驚いたことに、矯正装置を装着していることに気付かれたことは一度もありません。実際治療を受けられた患者様にも喜んでいただいています。治療中の審美性や快適さは、従来の治療方法と一線を画するものと確信しています。

軟組織の審美性

治療のゴールとして、歯並びを治すだけでなくバランスのとれた美しいフェイスラインを目標にしています。

一般的に、歯科では歯や骨などの硬組織を治療する場合がほとんどです。私は、口腔外科在局時に顎顔面外科症例を数多く経験しました。口腔外科では、最初に顔の軟組織を観察し、その後に歯、骨と続きます。人とのコミュニケーション時に第一印象を大きく左右するのは顔の軟組織です。木下医師とも連携し、顔全体のバランスを考慮した矯正治療を提案します。

詳細で精密なシミュレーション

診断時には、患者様ごとに治療ゴールのシミュレーションモデルを自ら作製しています。このシミュレーションモデルとは、歯列模型から歯の部分を切り離し、再配列した模型のことです。これを作製することにより、美しく歯が配列できるかどうかの診断ができ、治療後の状態を把握することが可能です。

矯正治療は、治療を行うのはドクターです。しかし、患者様の協力があって初めて良い治療が成り立ちます。患者様の治したい!と思う気持ちが大切です。美しい歯並びとバランスの取れたかみ合わせをつくるために、一緒に目標を目指しましょう。