


歯と歯ぐきのさかい目には、深さが1ミリから2ミリの歯肉溝と呼ばれる溝があります。これが歯周ポケットです。
歯周ポケットは正常な歯にもあるものです。口の中の細菌(プラーク)がこのポケットに住みつきます。
ポケットの中は温かく、ふ卵器の中と状態と同じですから、細菌はどんどん繁殖をします。繁殖を繰り返し、善玉菌悪玉菌が混在した細菌の集団は歯茎に炎症を起こします。これが歯肉炎、歯周炎という慢性疾患の始まりです。
体の中に炎症があるわけですから、健康に良いわけはありません。
体の中の血液はおよそ1分間で体の中を1周します。
この炎症によって産生された化学物質であるケミカルメディエーターも血液にのって1周することになります。何となく体調が悪い、風邪をひきやすくなったり、心臓の心内膜炎や動脈硬化、肺炎、肺膿瘍、糖尿病や早産」低体重児出産などの確率を高めることは、さまざまな論文で科学的に証明されています。
歯周病は病気であり、さまざまな病気を引き起こす原因になることをしっかりと認識して頂くよう、日々の診療で努めています。
共立美容歯科では、家庭で出来るブラッシング治療から、最先端の生体材料を駆使した歯周病手術まで、症状に応じた最新の治療方法を選択できます。歯周初期治療と歯周外科治療に分けて治療を行っています。

プラーク(細菌)コントロール(調整)つまり口の中に住む、ばい菌の量を調整するということです。ですから、歯周病の患者様に対して、歯磨きという言葉は適切ではありません。
毎日の歯ブラシを用いたプラークコントロールは、ブラッシング治療とお考えください。糖尿病の方が、毎日インスリンを注射すること。高血圧の方が毎日降圧剤を飲むことと同じです。
プラークコントロールを欠かさず、お口の中を清潔にしておく。そのためには正しいブラッシング、フロッシングがとても大切です。
歯石は歯ブラシでは取り除けませんので、定期的に(3ヶ月~1年に1度)検診を受け、歯石を取り除いてください。また、虫歯予防と同じ、砂糖の摂取量や摂取回数を減らしましょう。

歯ブラシですが、柄はまっすぐで、小さめのヘッドが使いやすいでしょう。
毛先はテーパード加工がおすすめです。
取り替え時期は1ヶ月に1回。たとえ毛先が広がっていなくても毛の弾力が弱くなっています。
歯並びが悪くて磨きずらいところなどは、ヘッドがより小さくエンピツ状の歯ブラシもございます。電動歯ブラシについては、現在多くの商品がありますので、万が一購入を検討している方は一度ご相談下さい。

発泡剤の入った歯磨き剤をたくさん付けて、お口の中が泡だらけでは、プラーク除去のためのブラッシングは出来ません。
そのうえ、研磨剤入りの歯みがき剤では、歯がすりへる原因にもなります。
使用するなら小量、丁寧に磨けば使用しなくても大丈夫です。研磨剤の入っていない歯磨き剤(赤ちゃん用の歯みがき剤等)やフッ素入りがおすすめです。
「虫歯や歯周病が治る」といわれる歯みがき剤やうがい薬への過信は禁物です。
当院では、歯磨き粉は「リナメル」、うがい薬は「Dr Wash」をおすすめしております。お試しになりたい方は、気軽に「使ってみたい!」と声をかけて下さい。

歯ブラシは小刻みに動かしましょう。前後に大きくゴシゴシと動かしても、毛先が歯の間には当たらずプラークコントロールのための歯みがきはできません。
歯と歯茎の境目、歯と歯の間に毛先が届いているか意識しながら磨きましょう。磨きにくい歯の側面は、歯ブラシをたてて磨きます。
前歯の裏側は、歯ブラシのカカトを使ってかき出す。毛先でかき出す。
歯ブラシでは届かない場所である歯と歯の間は、糸ようじやデンタルフロスを使って清掃することで治療になります。
フロッシングによるプラークコントロールは、歯磨きより重要な役目を果たします。特に歯と歯の間に虫歯ができやすい方は、必ず使用した方がよいです。
またブリッジや矯正中で磨きずらいところは、ハイドロフロスなどの水がジェット状に出て洗浄する器械なども併用すると良いでしょう。
いずれにしても歯周初期治療は、家庭で出来る治療が基本ということです。糖尿病における、食生活の改善、カロリーコントロールと同じです。

歯面に付着した歯石を専用の器具(スケーラー等)で除去します。
歯石は歯ブラシでは取り除けません。歯石の除去後は特殊な粒子を使用して、たばこのヤニや茶渋などの汚れを落とします。痛みを伴うことありません。
定期的にクリーニングをすることで、ツルツルになった歯と根面を保つ事が出来ます。
処置の後には、必ず特殊シリコーンゴムと薬を使用して表面を磨きます。汚れが汚れを呼ばないための処置です。
当院で使用するプロ専用ワックスは、ナノ粒子を使用しています。歯の健康、機能、予防、美容に非常に効果的ですので、今までより汚れなどが付着しにくくなります。

上記の治療を行っても状態が良くならない場合は、歯肉の中の状態を改善する処置となります。
ルートプレーニング、フラップオペレーション、自己血小板成長因子注入歯槽骨再生医療などで対応しています。
また、「エムドゲイン」「GTR法」「GBR法」など最先端の治療も行っております。
詳細はお尋ね下さい。
木下院長に相談する

ポケットに面した歯根にプラークや歯石が付着するとその一部がセメント質(歯の組織)の中に入り込んで汚染され、根の表面はザラザラになります。
このような悪いセメント質を取り除いて根面をつるつるにし、プラークの再付着をふせぎ、歯と歯肉を再びくっつきやすくする処置です。歯周病治療専用の器具が必要です。当院では患者様の状態に合わせて、各種の器具を使い分けて処置を行っています。
スケーリングやルートプレーニングで歯、歯ぐきは改善されても、歯周ポケット自体が深い場合は、歯ぐきの簡単な手術で細菌が繁殖しにくい解剖学的環境に出来ます。局所麻酔で行う事が出来ます。手術時間はおよそ30分程です。なお、治療には保険適用ができません
歯周組織である歯槽骨は、一度溶けてしまうと再生をしません。
骨が失われた部分に人口骨や自家骨を移植して骨の再生を図る治療方法です。
人工骨には、ハイドロキシアパタイトや、Β―TCPを使用します。
また、治癒の促進のために、PRP自己多血小板血漿を併用しています。
インプラント治療にも応用ができる画期的な方法です。
当院ではこの歯周組織再生治療法とインプラント治療を併用しているため、ペリオインプラントセンターとして機能している、数少ないクリニックです。
使用する骨としては、
人工骨
自家骨
エムドゲイン
使用する膜としては
吸収性メンブレン(tissue guide)
非吸収性メンブレン(GORE TEX)
吸収性メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がありません。治療の回数や手術回数の負担が少なくなります。しかし、この膜は適応症が限られており、また大幅に骨を再生させることはできません。
非吸収性メンブレンは術後の露出や、感染の危険性があります。しかし医療材料として人工血管や人工硬膜、縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。